おはようございます。
くましね薫です。
人気YouTuberのTOLAND VLOGさんの最新の動画がとても面白くて、ここ数日、私の考察脳もフル回転でございます。
その考察動画は、「古事記“阿波起源説”」に関する動画です。
阿波古事記研究会副会長の三村さんが実際現地で解説してくださり、
『古事記』の世界の臨場感を味わえる貴重な動画です。
阿波古事記研究会の主張は、『古事記』の日本神話の部分は、阿波(徳島県)が舞台だった！という内容のものです。
いっけんとんでも理論のように聞こえますが、実際の現場で説明されますと、納得する箇所がたくさんあります。
いままでの日本神話への違和感がどんどん解消されていきます。
この動画を見ながら、私は以前、阿波と安房についての考察記事を書いたことを思い出しました。
安房とは、千葉県の房総半島の南端にあった古代の国造です。
千葉県には、古代、阿波から忌部(斎部)氏が房総半島へやってきたという伝承が残っていて、実際に阿波忌部氏が創建した「安房神社」という神社も残っています。
出雲口伝によると、房総半島で勾玉の原料であるヒスイが取れるということで、勾玉を作る集団の忌部氏がやってきたと伝えられています。
関東・東北の太平洋側に拡がる「あんばさま信仰」は、阿波忌部氏が関東に持ち込んだ信仰ではないか、と考察しました。
このことから、阿波と関東は古代から深くつながっていたと考えています。
しかも、千葉県と茨城県には日本神話に関する遺跡や地名が多々存在するのです。
まずは千葉県袖ケ浦市にある坂戸神社。
この神社は過去に「岩戸神社」という社名だったそうで、古代に天岩戸があったことがうかがえます。境内には、天岩戸のかけらが残り、そこには石碑が立っています。
そして阿波斎部氏が創建した伝承がある神社です。
次に、茨城県でいちばん由緒ある神社といえば、「鹿島神宮」です。
鹿島神宮の敷地には「高天原」という地名が存在します(敷地といってもそこは飛び地で、鹿島神宮から離れています)。
ここにも日本神話の地名が存在しました。
そしてこの地には「鬼塚」と呼ばれる古墳のようなものが存在します。
たぶん、ハリマタケル(ヤマトタケルのモデル)の東征の際に殺害された先住民のお墓だと思います。
この地は彼ら先住民の神聖な場所だったのではないでしょうか。
東からは太陽が上り、西には富士山が見える場所。
太陽信仰と神奈備信仰が同時に行えれる場所として、先住民にとって重要な場所だったのでしょう。
それを藤原氏が奪い、鹿島神宮の敷地にすることで、古代の力を封じ込めているのでしょう。
この考察はまた後日、改めて行います。
そして今回の阿波古事記動画の、「生夷神社」を紹介している場面です。
この神社は大国主の息子「事代主」を祀っているそうです。
事代主といえば、海で釣りをしているイメージです。
なのにこの神社は山の中にあります。なぜでしょうか。
実は神社の近くに「勝浦川」という川が流れていて、事代主はそこで鮎を釣っていました。
なぜ事代主はそこで魚を釣っていたのか。
三村さんの解説では、戦勝祈願を占うためだそうです。
鮎には「占う」という漢字が入っています。これは鮎を占いに使われていたからで(鮎占い)、神武天皇や神功皇后も行っていた占いだそうです。
そして「勝つを占う」ことから、この地を「勝浦」と名付けられたのだとか。
勝浦といえば、千葉県にも勝浦市がありますよね。
しかも勝浦市の川では鮎が釣れます。
もしかすると、やってきた阿波忌部氏がこの地で鮎占いをして、「勝浦」とつけたのかもしれません。
このように、少し調べただけでも、阿波と安房・常陸の国との共通点が出てきます。
この３つの国はつながっていると見てもいいのかもしれません。
この調査は今後じっくりと行います。
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ありがとうございました。
