みなさんこんにちは。
くましね薫です。
前回は、不可解な死を遂げた中川昭一議員について考察しました。
国会議員の不慮の死で真っ先に思い出すのが、2002年10月25日に右翼団員の手により刺殺された、石井紘基衆議院議員です。
石井議員は当時民主党の議員です。彼は闇金問題や統一教会・オウム真理教の問題などを追求していたそうです。
そして私がいちばん衝撃を受けたのが、石井議員が暴こうとしていた「特別会計」についてです。
私たちがよく知る国家予算は「一般会計」と呼ばれます。
その額は年にだいたい100兆円ほどです。その内訳は、税収50兆円と国債50兆円で組まれます。
しかし、実は表に出ている一般会計のほかに、謎の予算である「特別会計」と呼ばれるものが存在します。
ではこの特別会計、どのくらいの額になるのでしょうか。
下の表はWikipediaから抜粋したものです。
なんと、特別会計の年の予算は300〜400兆円にも及びます!
一般会計の3〜4倍の予算です!
とんでもない金額です。(この金額の中には一般会計と重複するものもあるそうで、実際はこれより少ない金額だそうです)
政府は国民から税金を取るためにさまざまな画策を企てています。
私たちも、労働人口が減ってきているし、少子高齢化社会だし、仕方がないなと半ば諦めています。
しかし、政府は一般会計よりはるかに多い予算をこそこそと使っているのです。
この特別会計、国民のために使っているのなら文句はないのですが、事実は全く違います。特別会計のお金は、政府の下請けの法人へと流れていっているのです。
国や国民のためという大義名分で行政法人や独立法人をつくれば、この特別会計から予算を引き出せるということです。
その特別会計の一覧がこちらです。
福島県に住んでいると、復興関連の企業に勤めている人の給料の高さに驚くことがあります。堀江貴文さんもYouTube動画で、「起業するなら福島県だ!復興予算やばい!」と言っていました。
この特別会計には、食料安定に対しても使われています。日本の食料自給は30%程度ですが、実際はこれより高いそうです。他の国は食料自給率を生産高で計算しているのに、日本だけはカロリーベースで計算しています。これだと、カロリーのほとんどない野菜を生産しても自給率は上がりません。なぜそんなことをするかというと、自給率が上がってしまうと国から予算が降りないからだそうです。自分たちのお金のために、国民に無駄な不安を抱かせているのです。
私たちの記憶に新しいコロナ禍ですが、コロナ対策予算は令和2年だけで77兆円だそうです。どこからそんな予算を引き出せるのかと疑問に思いますが、特別予算の存在を知ると納得します。(あくまで私の予想です)
なぜ近年、政府がしきりにLGBTを推すのかもこれで理解できます。
ではその特別会計はどこから発生しているのでしょうか。
それは年金などの運用で得た利益だそうです。
私たちの年金ですから直接反映してほしいですが、実態は違うようです。
ほかにもさまざまなところから特別会計に回しているそうですが、その実態はわからないままです。
2023年12月に政府が発表した「国の借金」は1286兆円に上りますが、20年以上前に石井議員が算出した日本の負債は1000兆円です。実際は想像をはるかに超える借金が日本にはあり、その原因は湯水のように湧き上がる特別予算にありそうです。
石井議員は右翼団体の青年に殺害されましたが、青年の動機が曖昧で、「指示されてやった」と供述しています。
大きな力が動いたと思わざるえません。
私たちは、日本という国は資本主義だと勝手に思っていましたが、実際は違うのかもしれません。
この国には自由経済など存在してなく、国が経済をコントロールして成長した社会主義国家ではないかと疑いたくなります。
特に平成の31年間は、成長することを拒否し、現状維持をするために、権力者たちが予算の取り合いをしていただけの時代です。
しかし、いまやそれも養分を吸いすぎて肥満体になり、まったく身動きが取れない状態になっています。
この国には、特別会計によっておいしい想いをしてきた(いる)権力者がたくさんいるのでしょう。彼らはこのことを絶対に知られたくないでしょう。
でも石井紘基議員は暴こうとしました。現に石井議員の本がアメリカで出版される予定の中で殺害されました。
この国では、本当の正義心を持つと命を狙われます。
しかし、命をかけた人たちの死を無駄にすることはできません。
この特別会計の事実を、ひとりでも多くに拡まればと願っています。
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