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『君たちはどう生きるか』考察①誰が何と言おうと「大傑作」である!

去年夏公開された宮﨑駿監督作品君たちはどう生きるか


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宮﨑監督10年ぶりの監督作であり、全くCMを打たないという前代未聞の広告展開が話題を呼び、80億円をこえる大ヒットを記録しました。

しかし、期待値を限界まで上げたせいか、この作品に対する評判は「賛否両論」真っ二つです。

 

しかし、それは当然で、宮﨑駿監督が初めて自分が本当に自由に作りたい作品を制作したからです。

 

おそらくこれが最後の作品となるだろう。

なので、今まで描きたくても描けなかった作品にしたい。

自分の頭の中に溢れるイメージを優先して映像化する。

物語を語るよりも、色彩豊かな映像を目まぐるしく展開させる。

 

このような作品を、私は「創造主(クリエイター)のイメージ先行型」の作品と言っています。

 

有名なのは1968年公開のスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅です。キューブリックは、もともと存在したナレーションを公開直前に破棄し、とても難解な作品に仕上げました。なぜそうしたかというと「映像のマジック」を演出したかったからです。それが見事に成功し、未だ語り継がれる名作になりました。

 

このような作品は1928年のルイス・ブニュエルサルバドール・ダリの『アンダルシアの犬』から存在し、フェデリコ・フェリーニの『82/1』や、アレハンドロ・ホドロフスキーアンドレイ・タルコフスキー鈴木清順や晩年の黒澤明デヴィッド・リンチ北野武TAKESHIS’』『監督ばんざい』ニコラス・ウェンディング・レフンなどなど、例を挙げたらキリがないほどたくさんあります。

 

なので、『君たちはどう生きるか』に対して「駄作!」「つまらない!」と一蹴するのは非常に勿体無いです。

こういう映画のジャンルもあるのだと知って欲しいです。

 

そうなんです。

その歴史を踏まえた上で、この作品は語らなければなりません。

非常に面倒くさいのです。

 

なぜならこの作品は、曼荼羅のような世界観の中で展開される「宇宙の本質」が描かれているからです。実はものすごく壮大な作品です。この作品を理解するには、そこまで読み解く必要があります。

 

ちなみに私の感想ですが、「大傑作」です!

誰が何と言おうと大傑作です!

映画館で2回観ましたが、2回目の方がより理解が深まり面白かったです。

冒頭から始まる火災のシーンには度肝を抜かれました。

齢80を超えた老監督が、新しい演出に挑戦したことに驚愕し、さらに進化していく姿はもう誰も勝てないと悟りました。

このシーンを体験できただけでも、映画チケット代分のもとは取れたと思います。そこから続く宮﨑監督の「映像マジック」と「深淵なストーリー」を、誰が批判できるのでしょうか?

 

と、ここまで抽象的に絶賛しても仕方がありません。

この作品に潜む重大なテーマ。それについて解説しなければなりません。

 

次回からは、この作品に隠されたテーマを、順を追って解説していきたいと思います。

次回

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参考文献

 

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