前回までは、2300年前に日本に渡来してきた徐福が、さまざまな神様となって現在の日本に祀られていることを考察してきました。
その徐福を神格化した神様の一柱が「饒速日(ニギハヤヒ)」です。
ニギハヤヒは古代豪族の物部(もののべ)氏の祖神です。
軍や武器を司る氏族でありです。
そのため武士を指す「もののふ」という言葉がここから生まれました。
そこでふと思ったのが、『千と千尋の神隠し』に登場する「ハク」の本当の名前です。
彼の本当の名前は
「ニギハヤミコハクヌシ」です。
「ニギハヤヒ」と「ニギハヤミ」。
とても似ています。
そうなると、ハクの本当の正体は徐福になるのでしょうか?
でもそれだったら「ニギハヤヒコハクヌシ」でいいと思います。
なぜ宮崎監督は、「ヒ」を「ミ」に変えたのでしょうか?
そのヒントが、徐福の同一神「天火明(アメノホアカリ)命」に隠されています。
天火明は、京都府宮津市の「籠(この)神社」に祀られている神様です。
籠神社は「元伊勢」と呼ばれる神社です。
現在三重県の伊勢市にある「伊勢神宮」は、日本の最高神である太陽神「天照大神(アマテラスオオミカミ)」が祀られています。
その伊勢神宮の「元」となるのが、この籠神社です。
ということは、伊勢神宮が建立する前は、日本の太陽神は籠神社の天火明命ということになります。
しかし、ここで疑問が浮かびます。
天火明は男性神です。しかも籠神社の絵馬には天火明命の隣には市杵島姫が並び、二柱は夫婦であることがわかります。
籠神社授与品|丹後一宮 元伊勢 籠神社(このじんじゃ) 奥宮 真名井神社(まないじんじゃ)
ここで、日本神話を創った藤原不比等の策略が見えてきます。
日本の本当の太陽神は男性で、古事記・日本書紀ができるまでは天火明命であった。
それを藤原不比等は祭祀王を男性にするべく、当時の女性天皇である持統天皇をモデルに「女性太陽神」を作り出したのです。
この「天照大神=持統天皇」説については後日詳しく説明しますが、
つまり古代の太陽神は、天火明であり、同じ徐福から生まれた「饒速日」だったのです!
物部氏がまだ権力を奮っていた古代は、天火明や饒速日が日本の太陽神でした。
それとハクの本当の名前とどう繋がるのでしょうか?
ふたつの違いは「ヒ」と「ミ」です。
「ニギハヤヒ」の「ヒ」は「日」で、「太陽」のことです。
一方ハクの本当の名前、
「ニギハヤミ」の「ミ」は「水」で、「川」のことです。
そうです!
日本にはもともと「ニギハヤミ」という龍神がいました。
しかし物部氏によってその龍神は封印され、祖先である徐福をモデルにした太陽神「ニギハヤヒ」に変えられてしまったのです。
これは『千と千尋の神隠し』考察②で論じた考察した通りです。
ここでも人間の手による「神隠し」が行われていました。
ハクの正体は川の主である龍神でした。
しかし渡来人(迦波羅集団)によって封印されることになります。
弥生文化以降の日本は、龍神をいかに封じるかというの戦いの歴史です。
宮崎監督は24年も前に、日本国民に警告を出していました。
しかし私たちはその警告を受け取らずに、ここまできてしまいました。
(だったら直接言ってよ!と言いたくなりますが、それだと宮崎監督の命が危なくなるので仕方がありません)
これが「ハク」の本当の名前から読み取った、隠された日本の古代史、「龍神信仰の歴史」です。
今、封印された龍神様は、必死に頑張っています。
日本各地で多発している地震を必死で抑えています。
本当はもっと大きかったかもしれません。
龍神様のおかげです。
では私たちはどうすればいいのか。
私は何度もブログに書いてますが、大事なので何度も書きます。
神社には、人由来の神様を使って龍神様を封印しています。
なので、神社でお参りをするとき、龍神様に、
「今まで無視してすみませんでした。太古より私たちをお守りくださり感謝します。ありがとうございます」
と祈ってください。
間違っても願いごとなどかけないでください。
それは呪いとなって日本の霊性を下げることになります。
時間はもうないのです。
これからやってくる「大災害」を「小災害」にするのは、私たちの「祈り」にかかっています。
以上は私個人の考察でした。
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ありがとうございました☺️