おはようございます。
くましね薫です。
昨日は福島市の映画館「フォーラム福島」で『ゴジラxコング/新たなる帝国』を鑑賞しました。
その前に少し時間があったので時間を潰せるとこはないか探すと、映画館の近くに「曽根田天満宮」という神社を見つけたので、早速参拝することにしました。
見た感じ普通の神社のようです。
しかし、由緒が書かれている案内板を読むと、すごいことが書かれています。
なんとこの神社には、菅原道真が作った仮面が奉納されていると言うのです!
創建された年も1747年ですが、その前に天満宮の祠があったので、もっと古くに存在しています。
そして、この曽根田天満宮は、日本三大天満宮のひとつに数えられる、すごい神社でした!
全然威厳さを感じさせない普通の神社ですが(失礼)、実はとんでもない神社でした。
拝殿に手を合わせて左を向くと、白い看板がありました。
そこには、
二十三夜神社
水神神社
金蛇神社
と書かれています。
↓その様子がこちら
曽根田天満宮の摂社になるようです。
二十三夜神社とは、二十三夜講と関係ありそうで、勢至菩薩、ツクヨミを祀っているのでしょうか。
そして問題は、水神神社と金蛇神社です。
これは、私が以前考察した、古来の龍蛇神の力を封じるために、龍蛇神を菅原道真の姿に変えたのではないか、と思いました。
映画を観終わった後、このことを調査して考察してみました。
まず水神とは、雨をつかさどり、山から流れてくる川をさし、五穀豊穣の神様で、古代は蛇の姿で崇められました。つまりこちらも蛇神です。
この福島市は、水害が頻繁に発生する地域でもあり、水害を鎮めるための神社かもしれません。
そして金蛇神社。この社名で思い出させるのは、宮城県岩沼市にある「金蛇水神社」です。
この金蛇水神社のご祭神は、
金蛇大神
金蛇弁財天
の二柱です。
金蛇水神社の由緒を読むと、刀鍛冶に関係するそうで、もしかするとここから鉱物が産出されたかもしれません。
そして金蛇弁財天。弁財天とは市杵島姫と同一されることが多く、元々は古代の女性祭祀王だった可能性があります。
このことから、金蛇水神社が鎮座する場所に、製鉄集団の海洋民族「ヤタガラス」と、その首長である女性祭祀王がやってきたと考えられます。
そうなると、曽根田天満宮の地も、古代はヤタガラスの集団と女性祭祀王が生活していたことになります。
その証拠となるのが、社殿の向こうにある山にあります。
その山は、「信夫山」といいます。
福島市に入ると、盆地の中に突如隆起した小高い山を見ることができます。
これが信夫山です。
この山には修験道に関連する羽黒神社や湯殿山神社、ツクヨミを祀る月山神社、そしてここにも天満宮が存在します。
それだけではありません。
信夫山には古代の皇族の墓がいくつか存在するのです。
これだけでも、かなり靈力の高い場所であることがわかります。
それだけではありません。
信夫山は金鉱山で、昭和30年代までは「金竜鉱」と呼ばれる鉱道があったというのです。
金蛇神社の由来はここだと思います。
と言うことは、曽根田天満宮の本当の御神体は、社殿の奥にそびえ立つ「信夫山」になります。
つまり、この地も古代の聖地でした。
信夫山から放出される特殊な磁場を感じとり、ヤタガラスのタタラ集団がこの地にやってきて、製鉄を行いました。そこで蛇神を祀る女性祭祀王がまつりごとを行いました。
その女性祭祀王の力が強すぎたため、朝廷は、日本三大怨霊の菅原道真の力を借りて封じたのでしょう。
ここでもまた、古代の神と巫女を封じる「神隠し」が行われてました。
現在曽根田天満宮の南側には福島駅があり、その面影は全くありません。
信夫山も、南北にトンネルが掘られ、古代のような靈場としての機能は失われているように感じます。
福島県の古代史を調べれば調べるほど、なぜこの地は不幸なのか謎が解けていきます。
そして、なぜこの地が菅原道真とゆかりがあるのか?
それは福島市だけではなく、その周辺一体は、菅原道真との関わりのある歴史が残っているのですが、そのことはまた後日記事にいたします。
お待ちください。
<関連記事>
<参考文献>
<よく読まれる記事>
ありがとうございました。