こんにちは、くましね薫です。
前回は、なぜ菅原道真が日本三大怨霊と化したのかを考察しました。
彼は出雲王家の末裔であり、それが理由で藤原氏に排除されてしまいました。出雲の神を恐れる朝廷は、彼を「天神様」として丁重に祀ったことから、現在の天神信仰につながりました。
天神様とは「雷神」のことでもあります。彼は雷神として恐れられ、祀られているのです。
2008年 「菅原道真 雷神と化す」:青森ねぶた祭(日立連合ねぶた):日立
しかし、なぜ菅原道真は雷神として祀られているのでしょうか?
それは、日本先住の神である「龍蛇神」を菅原道真の姿に変えて、龍蛇神の力を奪うためです。
私は以前、藤原氏の祖神である「タケミカヅチ」の正体は、日本先住の蛇神「イソラ」だと解説しました。
藤原氏は蛇神イソラの姿を人間の姿のタケミカヅチに変え、雷神に仕立てあげます。
雷神はそもそも龍蛇神でした。空から落ちてくる稲妻は、龍の姿そのものですよね。
その竜蛇神の力を藤原氏が奪い、自分たちの祖神にしてしまい、國家鎮護に利用したのです。
この力を奪われた龍蛇神こそが、『千と千尋の神隠し』のハクそのものです。宮崎駿監督は、藤原氏の悪行を映画で暴露したのです。
そして同じことが菅原道真でも起きます。
太宰府天満宮がある福岡県は、古代の龍蛇神信仰と密接に関係がある地域です。特に太宰府市の近くにある「那珂川市」の地名は、蛇神「ナーガ神」を連想させます。
この推測が正しければ、朝廷は菅原道真を利用して、この地に宿る竜蛇神の力を奪ったのではないでしょうか?
しかも菅原道真は出雲王家の血を引くものです。かなりの靈力の持ち主であることが想像できます。(なぜ強大な靈力を持っているのかは後日詳しく解説します)
その靈力を利用して、龍蛇神の力を奪い、菅原道真を雷神である「天神様」に仕立てあげたのです。
権力者は何度も同じ手を使いながら、日本古来の神の力を奪っていきます。
宮崎駿監督は「人間の姿に変えられた神様」を「神隠し」と表現しました。
神隠しにあっている神様たちの本当の「名前」を見つけることが、私たちの使命かもしれません。
ということで、2回にわたって菅原道真について考察しましたが、それに関連して次回は人気マンガ『呪術廻戦』を取り上げます。
菅原道真を先祖にもつ呪術師・五条悟はなぜ最強だったのか、考察していきます。
お楽しみに。
以上は私個人の考察です。
<よく読まれる記事>
ありがとうございました😄