前回は、福島県と宮城県に数多く存在する巨石遺跡から、超古代海洋民族ラピュタ人が住んでた可能性を考察してきました。
巨石遺跡を調べる中で特に驚いたのは、福島県田村市の巨石遺跡の多さです。
田村市は大熊町のちょうど西側なので、これまた何かありそうです。
実は私は福島県民でありながら、田村市のことをよく知りません。
相馬市からだと、どうしても縁遠く、郡山へ行く途中に通るくらいです。
私が田村市を意識したのは、２ヶ月前に双葉町の歴史を調べていた時です。
双葉町両竹(もろたけ)地区にある諏訪神社の歴史を調べてた時です。
『大字誌 両竹１』という書籍に、諏訪神社の由緒が記述されてました。
以下、引用します。
“この地に諏訪神社を勧請した理由は、坂上田村麻呂が「凶賊大瀧根」を討伐しようと試みたことによる。「大瀧根」と言えば、阿武隈山地の最も高い山・大滝根山のことで、この地の大多鬼丸という豪族を田村将軍が征伐したという伝説は今でも語り継がれている。もっとも、大多鬼丸を「凶賊」と記されているが、朝廷の理不尽な命令に従わなかっただけで、単純に悪人や荒くれ者として捉えるわけにはいかないこと付言しておきたい”
調べると、田村市は坂上田村麻呂ゆかりの土地で、その末裔の方も住まわれているようです。
そして、鬼にまつわる伝説も残されているところでもあります。
鬼の伝説で思い出したのが、出雲口伝の「キビ王国と温羅(うら)伝説」です。
出雲王家に伝わる伝承によりますと、ヤマト王国が物部氏の攻撃により弱体化した頃、ヤマト王国は吉備国(岡山県)にいる出雲族を攻め、彼らを追い出します。
その一連の出来事を、権力者は温羅という鬼の一族を征伐したという伝説に仕立て、その伝説が桃太郎の昔話に転換しました。
つまり、坂上田村麻呂が凶賊と言った大多鬼丸も、本当はこの地に住まう出雲族なのではないかということです。
その出雲族が朝廷により北に追いやられ、「鬼」として歴史を改ざんされたのではないでしょうか？
温羅族も大多鬼丸も鬼五郎も、地元民に愛されているという点でも、「鬼」として表現されていることにものすごく違和感があります。
そして、出雲族がいた証拠はまだあります。
それは、田村市の明石神社や丘の上に祭られる「お人形様」という巨大な人形です。
画像引用元https://tamura-ijyu.jp/tamudex/2415/
見た目は鬼ですが、これは明らかに出雲族の信仰である「サルタ彦信仰」です！
サルタ彦信仰とは、峠の道や村の境界から悪霊や賊の侵入を守護する神で、藁で作ったサルタ彦大神の人形をそこに立てるのです。
その出雲の信仰が、田村市で鬼の伝説と融合し、現在の形になったと考えられます。
このことから、田村市には出雲族の一大集落があり、その勢力は海沿いの方まで広がっていたと考えられます。
朝廷側が、鎮圧するために海沿いに諏訪神社を建てるぐらいですから、相当大きな勢力でかなり苦労したと考えられます。
これは、私が提唱する「双葉郡は古代の聖地説」にまた一歩近づいたようです。
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まだまだ調査を続けます。
そして、「鬼」として祭られている英雄たちに、感謝の気持ちを捧げます。
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ありがとうございました😄
