おはようございます。くましね薫です。
先日SNSで、百名山に数えられる福島市の「吾妻山」のメガソーラーが話題になっていました。
ソーラーパネルが敷き詰められた場所は、山肌が露わになっていて痛々しい姿です。
私はこのニュースを見ながら、自分が住んでいる相馬市のメガソーラーを思い出しました。
いつも福島市から帰るときに見える山の姿です。
先日撮影した写真がこれです。
かなり広い範囲で山は削られています。
こちらも問題になっていいはずです。
実際、市民団体がこのメガソーラーを指摘していましたが、左翼の限界なのでしょうか、相馬市民の間ではまったく話題になっていません。
実は東日本大震災の被災地では、ソーラーパネル事業は「復興」の一環なのです。
津波の被災地に行くとわかるのですが、海岸線にそってソーラーパネルが延々と続く地帯がいくつもあります。
津波によって人が住めない土地を活用するためでしょう。そして原発事故の影響と、SDGsによる再生可能エネルギーを生み出す名目で、推し進めているのでしょう。
確かに震災直後は太陽光発電がもてはやされました。
被災地ではいまだにその延長線上で政治が進んでいるのです。
現在の相馬市は、非常に権力に近い立場です。
市長の立谷市長は、全国市長会の会長です。
去年の相馬野馬追の来賓の錚々たる面々を見ると、どれだけ力を持っているかがわかります。
しかも相馬市民の中でも、強い市長を求めています。
立谷市長の前の市長である今野市長は左翼の人で、そのせいで相馬市の発展が遅れたと市民の間で強く印象に残っているのです。だから立谷市長は6期も市長を務めているのです。
相馬地方は震災以降、どんどん保守化している印象です。
そしてこのメガソーラーも、その世相の反映なんです。
山の持ち主も、ただ維持しているよりも、お金になったほうが良いでしょうし。
しかし、全国で頻発する土砂災害を見る限り、いつか大惨事につながると思っています。
古来、山には神が宿ると信じられていました。
その山が全国的に傷つけられています。
私たちにはどうしようもできませんが、山神様の怒りを鎮めるために祈ることしかできません。
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ありがとうございました。