おはようございます。くましね薫です。
前回のサルタヒコ考察に引き続き、さらに深掘りしたいと思います。
「導きの神」であるサルタヒコの正体を解くヒントは、全国に鎮座する「白髭神社」にあります。
白髭神社は、滋賀県高島市にある白髭神社を総本宮とする神社で、猿田彦命をご祭神としています。
しかし、サルタヒコを祀っているのになぜ「白髭」なのでしょう?
白髭神社の由緒には、
“当社にお祀りされている猿田彦命は白髪で白い鬚を蓄えた老人のお姿で、御社名の由来にもなっている長寿神である。”
と記されています。
そして、観阿弥が創作した能楽『白髭』にも、このサルタヒコと思われる老人が登場します。
画像引用 南北朝についての日記?:太平記(南北朝)を題材にした能
『白髭』では、「白髭明神」として登場し、天皇の勅使の前で舞を踊ります。その舞に、龍神と天女も加わるというものです。
龍神は古代渡来人が日本に持ってきた神様であり、天女は海外から渡来した女性祭祀王を神格化したものです。
古代の神々を従えることができるということは、龍神や天女より後に日本にやってきて、靈力でそれらを圧倒し、新たな神になったものだと考えられます。
福岡市の能古島にも白髭神社があります。そこに祀られているのは、住吉大神、神功皇后、志賀明神です。やはりここでも海洋民族の神様である住吉の神様が出てきます。
この神社の伝承には、
“住吉の神は、白い鬚を持った神様で、朝鮮半島への水先案内人として軍を先導したといいます。”
とあります。
神功皇后の「三韓征伐」を先導したのが住吉大神であり、白髭明神だということになります。
神功皇后は三韓征伐の際、龍神を召喚し、味方につけたおかげで征伐が成功したと伝承があり、もしかするとそれを召喚したのは住吉大神=白髭明神である可能性が高いです。
ということは、大阪市住吉区の住吉大社に祀られる「底筒男命」「中筒男命」「表筒男命」も同じなのでしょうか。そこは今後考察していきます。
とにかく白鬚神社の住吉大神は白髭明神と言っても間違いないでしょう。
そして、朝鮮とも関係がありそうです。
私は、「白髭」というのは古代朝鮮の「新羅(しらぎ)」のことではないかと考えています。
新羅にいた白髭を蓄えた老人が、古代日本に力を貸した。
しかもこの老人は、非常に靈力の強い術師であった。
そう考えられます。
サルタヒコは、よくキリストではないかと言われています。
鼻が長く、顔が赤いという特徴は、古代ローマの人々のようです。
もしかすると白髭明神とは、朝鮮に流れ着いた原始キリスト教徒ではないでしょうか。
彼らはローマ帝国から迫害され、日本にやってきました。
彼らの靈力はそれまで日本にいた神様を圧倒し、従えました。その力に驚いた時の権力者は、彼らを利用します。
その者たちこそが、サルタヒコであり白髭明神ではないのでしょうか?
サルタヒコとは役職名で、何人もいたと考えます。
4000年前は蛇神信仰の女性祭祀王と、雄牛神信仰の男の間にできた子供をサルタヒコと名付けました。
しかし時が経つにつれ、日本にやってきた原始キリスト教の術師をサルタヒコと呼ぶようになりました。
だから日本神話でのサルタヒコの記述に「光り輝いている」とあるのです。
それは、太陽神の化身であるキリストと同一神だからです!
次回はさらに考察していきます!
<参考文献>
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ありがとうございました。